Veda Crystal / NEPAL Kanchengjunga
カンチェンジュンガの水晶・ヴェーダクリスタル
新しい今日の始まり
遠い昔の痛みを捨てて
昨日の悲しみと怒りにも別れを告げ
抱えきれない学びも偉人たちのことばも忘れよう
愚かであることに羞恥もなく
賢くあることにも執着しない
無意味なことばと色形
すべてを捨てて時のただ中で目をこらす
時は未来から過去へと流れ
やがては大きな海へと注がれ混じりあい巡り行き
いっしょくたに空へと還っていく
わたしの悲しみも
あの人の苦しみも喜びも何もかも
すべては空へと還り、やがては生命の素となる
どうやらそれが真理らしい
高い高い山に住む神さまがそう教えてくれた
だからもう忘れよう
ココロクラウドエンプティ―
ただ流れゆく水のように
新しいわたしが今始まる
tamaki
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Veda crystal cluster
ヴェーダクリスタルクラスター
Veda crystal Bracelet
ヴェーダクリスタルブレスレット
今回のヴェーダクリスタルは
2017年、「王の村」と呼ばれるグンニラザに住む
4人のシェルパ族が山に入り
3ヶ月かけて採掘した水晶たちです
彼らの住む村、グンニラザは
カンチェンジュンガ山があるタプレジュン郡ではなく
その西のサンクワサバ郡との郡境付近で
聖地であり巡礼者が数多く訪れる
「サヴァポカリ村」の北に位置する山村集落です
インド亜大陸とチベット高原を隔てて
インド・ネパール・パキスタン・ブータン
そして中国の五国にまたがる
無数の山々で構成されるヒマラヤ山脈の東部に位置する
8000メートル峰(8586M)
ネパール東部のコシ州(Koshi province)
メチ県(Mechi zone)タプレジュン郡(Taplejung district)と
インドのシッキム州の国境にある山群の主峰であり
エベレスト・K2に次いで世界第三位の高さを誇る山です
カンチェンジュンガの名前の由来を
日本語で直訳すると「偉大な雪の5つの宝庫」ですが
詳しく調べていくと本来の姿が見えてきました
ヒマラヤに住む古の人々にとって
壮大で尊厳なるこの山はとても神聖なものでした
生きとし生けるもの、動植物に命をもたらし
時には命をも奪うその姿は
尊崇の対象となり愛され敬われ、そして畏れられ
次第に神と同等の存在になっていったことは
想像に難しくありません
この荘厳な山々のその先にそびえる
雲を貫くひと際高い頂にココロを寄せた仏経者たち
そして、そこに生きる人々がこの呼び名に込めた想い
カンチェンジュンガのことばの意味を
わたしたちはこう捉えました
五大宝蔵
彼らにとって「五大」とは
地・水・火・風と、それらを包括する空の
宇宙を構成する五大要素であり
「宝蔵」とは仏が示す真理
悟りへの道筋のこと
カンチェンジュンガは
数々の修行者や、そこに暮らす人々が
仏が示した道のもとに
より良く正しく幸せに生きる上で
とても大切な訓えへと導いてくれる
そんな神と同様の存在だったのではないでしょうか
そしてその神の山から生まれ出る水晶もまた
その道を示す指針として
特別な存在となったのかもしれません
tamaki & JiJi
「ヒマラヤ水晶」
そう呼ばれる水晶が商業的に日本に持ち込まれたのは
2000年頃だったと記憶しています
それ以前もありはしましたが
ガネッシュヒマール産の単晶がごくたまに持ち込まれ
ミネラルショーなどで取引される程度でした
その2000年頃に黒船のごとくやって来た
「シヴァヒマール」や
「パルヴァティヒマール」などと名付けられた
いわゆるインド・マニカランの水晶
他産地では決して見ることのできない
その類まれな美しさをの水晶に
石の愛好家たちはみな魅入られ…見事にノックダウン
「一番チカラのある水晶はヒマラヤ産」
売り手も買い手もそう口をそろえ
たくさんのヒマラヤ水晶が日本に持ち込まれ
右から左へと消費されていきました
ただそれも、当たり前ですが長くは続きません
5年経った頃には初期の特異的な輝きは失われ
流通量は極端に減り、価格だけがうなぎ上り
そして飽きられた…勝手な話ですが
その頃から詳細な産地区分が語られだし
初期との価格差を産地の個性で埋めるかのように
○○産と名の付くヒマラヤ水晶が
世に出回るようになりました
誰もが持つ一番の疑問を置き去りにして
だからまずは何を語るにしても
皆さんが抱えているその疑問にしっかりとお答えすることから
でなければ、本当の意味での
ヒマラヤ水晶の素晴らしさやおもしろさは
伝わらないのではないかと考えています
簡単にお話します
名を冠した山では採れていません
基本的に、標高2~3000メートルの
山岳民族たちが暮らす集落の周辺で採掘されています
その採掘エリアから臨む
7000~8000メートル峰の名前を冠している
というのが実のところです
本来はそれもまた
ヒマラヤ水晶の魅力を語る上で重要なファクターですが
まずは、売り手のミスリードから生まれた
皆さんが考えているだろう「ヒマラヤ水晶の価値」
それを真っ新にしていただき
この水晶のストーリーを純粋に楽しんでいただいた上で
ココロに芽生えた感覚を大切に
楽しんでいただければと思います
そしてココロに残るその気持ちこそが
ヒマラヤからやって来た水晶の本当の価値です
JiJi
唯一カンチェンジュンガエリアの採掘権を持つ
グミル(仮名)に採掘場所の詳細を尋ねたところ
流石に教えてくれませんでした
あの手この手でしつこく聞き続けて
何とか聞きだせたのは
この水晶の採掘を請け負っている
エベレスト登山支援で有名なシェルパと呼ばれる
少数民族の村
そして採掘地はカンチェンジュンガコンサベーション
いわゆる草木一本持ち帰ってはいけない
保護区の境界ということだけ
それ以上は教えられないということでした
というのも、他のネパールのヒマラヤ山中で採れる水晶
例えばガネッシュヒマールなどは
採掘地が山岳民族の集落から徒歩圏内のため
集落に行ってしまえば誰でも取引が出来る
市場価格の乱高下は
「誰でもいくつからでも買える」ことが原因でしょう
昨今、あれだけ希少だった
ガネッシュヒマールの国内流通が増えたのは
ゴールドラッシュのごとく
暇を持て余した日本人が現地に買い付けに行き
玉石混合、価格は滅茶苦茶
日本人のお金の力とそれに我を忘れた現地の人々
様々な悪習が生まれ今に至っています
残念なことです
ガネッシュヒマールの採掘権を唯一持つ(とされる)
ネパール人が日本にも来ていますが
需要の高まりから盗掘が絶えず、価格は下落し
採掘権料を考えると
日本に来るコストも賄えないと
ただ「みんな生活があるから厳しくは言えない」
「壊れてしまった」と
そんな状況を知るグミルが
ここまで教えてくれただけでもありがたい話です
しかしながら…
現地に入るのであれば
そこに住む人たちの様々な価値を壊さないという
最低限のルールを守られなければ
現地に買い付けに行く資格はありません
さて、ではなぜ
いささか取り扱いに難がある
カンチェンジュンガと呼ばれるヒマラヤ水晶を
Blancaが扱ったのかということですが
これは簡単な話です
*********
カンチェンジュンガの採掘地は標高4000メートル超
採掘が可能な期間は
冬期を避け春先から夏にかけ約3ヶ月
彼らが住むグンニラザから
大量の水や食料を積んだヘリコプターで採掘地まで登り
そこにキャンプを張って長期間の採掘
ヘリの積載量には制限がありますし
高度が高いため、積載重量はよりシビアになります
当然のことながら、発電機やそれに必要な燃料
ジャックハンマーなどの削岩機は持ちこめません
鉱床の中に潜りこみ、時に山肌に張りつき
タガネとハンマーだけを使った採掘
そうやって懸命に掘ること3ヶ月
400~500キロを採掘したところで
ヘリコプターの迎えが来て終了
さぁこれで帰れると思いきや
ヘリは水晶だけを積みカトマンズへまっしぐら
水晶の積載量が多い上に高高度で空気が薄く
安全に飛行出来るギリギリ
残念ながらシェルパたちは徒歩での帰宅
採掘地から集落まで3日間の帰路となります
ひどいようにも思えますが
欧米の主要マーケットへ適正市場価格で販売するためには
お金がかかるヘリ輸送を2往復は出来ません
このお話で分かっていただけたと思いますが
カンチェンジュンガの水晶採掘は
しっかりとしたルールの中で行われています
当たり前ですが採掘権も
グミルがしっかりと持っています
そして、そもそも場所的に
誰かが勝手に掘ってそれが市場に流れることもない
それと、ここでは詳しくは書きませんが
今回の話を持ってきたレストラン経営者のサントスの想い
「行く行くは自分が鉱山権を買い取って
シェルパにもっとお給料を払ってあげたい」
そんな純粋な想いに石屋として応えたいし
これならガネッシュのように「壊れる」ことはないでしょう
だからです
1年を目途にあくまでサントスを手伝いつつ
石屋のお仕事を仕込めたらと…
そのギャラとしてBlancaの分を少しだけ
グミルが現地で出す価格で仕入れさせてもらった
****************
あれから3年
サントスと共に日本中に届けたクリスタルたちは
すでにお店さんを離れ
大切なお客さまたちの元へと旅立っているはずです
なので、もうそろそろいいかな…
ということで今回
遅ればせながら
カンチェンジュンガ産「ヴェーダクリスタル」
Blanca HP店にデビューです
あ!最後に一番大切なことを忘れていました
2017年以前にカンチェンジュンガが
日本市場に流通したのは2012年頃ですが
明らかに「モノ」が違うので差別化したかったんです
そこでグミルに聞いてもらいました
シェルパたちの村ではこの水晶をなんて呼んでる?と
数日後こう返ってきました
「ヴェダらしいです」
「彼らの住んでいる村はサヴァポカリですが
聖地だから別の名前でヴェダポカリと言います」
サヴァは話し合い
ポカリは池という意味で
昔、王様たちがここで会議をしていたことから
その名前が付いたということでした
なぜヴェダと呼ばれるかは
ヒンドゥーのシバ・ヴィシュヌ・ブラフマーが
みんなに訓えを説いた場所で
いわゆるヴェーダを与えてくれた場所だから
「ヴェダは神様の教えです」
あ~「ヴェーダ」ね
そうか…ネパールやチベットの仏教は
ヒンドゥーと同じバラモンなどヴェーダの宗教を下敷きにして
融合しながら広まったんだもんね
ブラフマーが説く真理ってわけだ
そのすばらしい名前いただきましょう!
ということで
「ヴェーダクリスタル」となった次第です
さて、かなり長くなりましたが実はもっと長いんです
グミルやサントスに聞いた話を基に
お店さん用の接客ツールとして
カンチェンジュンガ水晶概要的なものを作ったんですが
そこには、なぜサントスが石を扱おうと思い
どうそれを実現し、どんな紆余曲折があったのか…
事の顛末が書かれています
ここでそれを書き進めると
ページが間延びしてしまうので
別ページをご用意させていただきます
それでは最後まで読み進めて下さり
ありがとうございました
少しづつではありますが
Blanca、tamakiさんが100キロの中から手にした
ヴェーダクリスタルをご紹介してまいります
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Ganesh Himal
ガネッシュヒマール産
Mnikaran / Kullu
マニカラン/クル産
*店頭取扱のヒマラヤ水晶*
マニカラン・カンチェンジェンガ・ゴーマティーガンガ
ガネッシュヒマール(単晶のみ)